パリを愛した画家「Chocarne Moreau ショカルヌ=モロー」
9月30日は「gsrrb930の日」と銘打って!
古物商を生業として十七年
その歩みの集大成とも申せる私的で素敵なコレクション!!
こたびご披露ご開陳ーー♪
恐らく、日本でこの画家を蒐集している方は
他にはいないのではないでしょうか
そう思うと、この機会"9月30日"にご紹介できることこそ
「古物商 gsrrb930」として悔いなし
稼業を辞めても悔いなし!と
胸を張って申し上げられます
そもそも「gsrrb930」と申しますのは
ヤフーから授かりし、ただの英数字羅列に過ぎません
元来、何の意味もゆかりもない名でございました
しかしながら、こうして皆さまに育てていただき、
また愛していただけたこと、まことに光栄の至りにございます
これもひとえに日頃よりご縁をいただく皆さまのおかげと、
深く感謝申し上げます♪
数年前、一度だけ皆さまにお目にかけた
「煙突掃除の少年とパン屋の少年」BAD EXAMPLE / 1910sという作品
パリの街角で背伸びをして煙草をふかす――
そんな愛嬌ある場面を描いた一枚のポストカード
覚えている方がいるかもしれません
その絵を遺した画家こそ
今回ご紹介するコレクションの主役
19世紀末から20世紀初頭のパリを生き生きと描いた
「Chocarne Moreau(ショカルヌ=モロー)」でございます
僕はこの絵との出会いをきっかけに彼を知り
ポストカードやリトグラフなどを集めることになりました
Chocarne Moreau(ショカルヌ=モロー)
(Paul-Charles Chocarne-Moreau, 1855–1931)
19世紀末から20世紀初頭
華やぎに満ちたフランス・パリで人気を博した画家・イラストレーターです
しかしながら、日本ではほとんどその名を知る人もなく
まさに「隠れた佳品」と申せましょう
この時代といえば、モネ、マネ、ルノワールといった印象派の巨匠たちが
世を席巻し、風俗画の世界は次第に写真に取って代わられ
風俗画やイラストの類いはそもそも美術的価値のないものと見做されるので
美術史の片隅に追いやられてしまった感がございます
日本であまり知られていないのはこれも理由の一つかと
けれども時を経て眺め直すと
当時の人々の息づかいを伝える風俗画には
写真では決して捉えきれぬ趣がございます
ショカルヌ=モローの筆により描かれた街角の情景は
100年を隔てた今なお、観る者の心を惹きつけてやみません
彼の主題の多くはパリ市井の人々
なかでも悪戯好きな子どもたちの姿
街頭で繰り広げられる無邪気な一場面はユーモアと温かみをもって描かれ
見る者の頬を自然と緩ませます
僕の手元にあるのは
リトグラフ、ポストカード、雑誌(手彩色)、クロモカード、タペストリーなど
油彩の一点を手に入れるのがいつか叶えたい夢です
特に、壁に折り重なって残されたカラフルな広告を淡いトーンで描き出す妙技は
彼独自の色彩感覚の冴えを伝えてくれます
19世紀末から20世紀初頭のパリ
そこで悪戯に夢中になった子どもたちの笑い声が
ショカルヌ=モローの画布からいまも聞こえてくるようです
どうぞご覧あれ
↑こちらは彼の作品にも度々登場する実際の煙突掃除少年の写真ポストカード/1902年 パリ
『Le petit boulanger』と題された油彩
壁に落書きをするパン職人の少年!!
この油彩画ぜひぜひ手元にお迎えしたい一枚ーーー!!!
0コメント